基礎化粧品は、肌を整えるために欠かせません。肌を美しく保つには、毎日使う基礎化粧品の使い方にも注意したいものです。

そこでこの記事では、「毎日使うものだから、基礎化粧品をどの順番で使うのがベストなのかは知っておきたい！」という方のために、基礎化粧品を使う順番について朝と晩に分けてそれぞれ紹介していきます。

なぜ基礎化粧品を使う順番が大事？

なんとなく済ませてしまいがちな日々のスキンケア。あなたは普段、基礎化粧品をどんな順番でお手入れしていますか？

基礎化粧品の効果を最大限に引き出すためには、おすすめの順番があるのですが、季節やスキンケアを行う目的によって基礎化粧品の順番が変わることもあります。

さらに、美容液やクリームなどの複数のアイテムを使う場合、塗布する順番が違うと効果が半減してしまうこともあるので、そのようなトラブルを防いで美しい肌を保つためにもスキンケアの順番を知り、基礎化粧品を効果的に使うことが大切です。

朝と夜で異なる基礎化粧品を使う順番

朝と夜では、スキンケアを行う目的が異なります。これらの目的に合わせて、基礎化粧品を使う順番も変わります。

忙しい毎日を過ごしていると、つい肌のお手入れがおざなりになりがちですが、スキンケアは毎日のことだからこそ、無理のないスキンケアを継続することで肌の悩み改善にもつながります。

日々のお手入れの負担を軽減するためにも、もっとも効果を発揮する順番で基礎化粧品を使いたいものです。

朝と夜のスキンケア、その目的とは？

朝と夜のスキンケアの目的は、大きく下記のようにまとめることができます。

• 睡眠中に生じた皮脂汚れや汗などを落とす
• 日中に生じる紫外線などの刺激から肌を守る

• メイクや皮脂汚れ、花粉やホコリなどの汚れなどを落とす
• 日中に紫外線などから受けた、肌のダメージをケアして回復を促す

朝は日中のダメージから肌を守り、夜は日中に受けたダメージから肌をケアするという目的の違いがあります。つまり、朝は肌ダメージの予防、夜は肌ダメージからの回復という意味合いが強くなります。

「予防」と「回復」、どちらのスキンケアも健やかな肌を保つためには欠かせません。

こうしたスキンケアの目的を踏まえて、美容液やパックなどの特別なケアも最善の順番で実践するのが良いでしょう。

朝の基礎化粧品を使う順番

忙しい朝は数分でも無駄にしたくないもの。ゆっくりスキンケアをしている時間のない人も多いでしょう。

そのため、間をあける必要のないタイミングでは一気に基礎化粧品を使い、スキンケアの時間を短縮させましょう。

なお、朝の基礎化粧品を使う順番は下記の通りです。

ステップ1: 洗顔料で肌を洗う

肌は、寝ている間に生じた皮脂や汗で汚れてしまいます。こうした肌の汚れは水洗いだけでは落とせません。

朝起きたら洗顔料を使って顔を洗い、肌の汚れを落としましょう。この時、洗顔料をしっかり泡立てて、泡の力でやさしく洗顔するようにします。力任せにゴシゴシと洗顔して、肌を傷つけることは避けましょう。

水温は肌より少し冷たい32度くらいのぬるま湯が最適です。皮脂は30度くらいで溶け出す性質があるため、皮脂を浮かしてきれいに洗い流せます。 ただ、熱すぎると皮脂が落ちすぎて肌が乾燥しますし、冷たすぎると皮脂汚れが肌に残るので注意が必要です。

そして、すすぎ残しがないように洗顔料を洗い流しましょう。肌に残った洗顔料は肌トラブルの原因にもなるため、丁寧なすすぎが大切です。

洗顔後は上から押すようにタオルをやさしく顔に当て、水分を拭き取ります。タオルで顔をゴシゴシこすると摩擦が生じ、肌にダメージを与えてしまうのでやめましょう。

ステップ2: 化粧水でうるおいを与える

肌の汚れを落とした後は、保湿するステップに入ります。洗顔した後は、すぐに化粧水を塗布します。

朝の化粧水は肌に水分を補給し、日中の乾燥や紫外線などのダメージから肌を守る役割があります。さらに、しっかりと保湿された肌はバランスやキメを整え、メイクが崩れにくくなります。

なので、化粧水はたっぷりと使って、肌にしっかりとうるおいを与えましょう。

なお、洗顔後の肌はとても乾燥しやすい状態になっています。洗顔を終えたら、ステップ4の乳液・クリームで肌にうるおいを閉じ込めるまで間を空けずに一気にケアを行ってしまいましょう。

ステップ3: 美容液で美容成分を届ける

次に美容液を使って、肌に美容成分を届けます。

美容成分をぎゅっと濃縮したものが美容液です。シミ、くすみ、弾力、目元ケアなど、肌の悩みに働きかけて集中的にケアをする役割があります。

美容液は、化粧水の後につけるのがベストです。 化粧水で水分が補われた肌は表面が整い、美容液の成分が届きやすい状態。洗顔直後に塗布するよりも、美容成分が肌に届きやすくなります。

乳液やクリームなど、油分の多い基礎化粧品を先につけないようにします。というのも、油分が美容液の浸透を妨げてしまうからです。美容液は必ず乳液やクリームの前につけるよう、順番に注意しましょう。

また美容液によっては、朝晩使用できるものや夜専用のものなどがあります。推奨されないタイミングでつけるとメイクがヨレやすくなったりするので、使用方法を確認して使うようにしましょう。

ステップ4:乳液・クリームでうるおいを閉じ込める

乳液やクリームは、水分の蒸発を防ぐために肌に蓋をするという役割があります。

脂性肌だからといって乳液やクリームを使わないと、肌の乾燥が進むので、さらに皮脂分泌が助長されてしまう場合もあります。

乳液やクリームには油分が含まれているので、肌のテカリやベタつきが気になる場合は、顔の部位によって乳液・クリームの量を調整するのも一つの解決策です。皮脂が気になる鼻やおでこなどには薄く塗るようにすれば、テカリや化粧崩れの防止が期待できます。

ステップ5: 日焼け止めで紫外線ダメージを予防

朝のスキンケアの最後のステップでは、外出時のダメージ予防として日焼け止めを塗ります。

基本的に、日焼け止めは化粧下地を塗る前に使います。

少しでも時短したい、または手持ちの基礎化粧品を増やしたくないという場合は、日焼け止め効果のある化粧下地を使うのもよいでしょう。

紫外線は晴れの日だけでなく、雨や曇りの日でも地表に降り注いでいます。だから日焼け対策は一年中行う」のが基本です。室内にいても窓を通過して紫外線は届いていますので、外出の予定がなくても紫外線ケアは心がけたいものです。

紫外線防御効果は、SPF値やPA値などで製品に表示されています。選び方の目安は次の通りです。

• SPF10〜20、PA＋＋：　日常生活の紫外線予防
• SPF30以上、PA＋＋＋：　屋外での軽いスポーツやレジャーなど
• SPF50以上、PA＋＋＋＋：　炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど

夜の基礎化粧品を使う順番

忙しい朝と比べて、ゆっくりとした時間がとりやすい夜の時間。日中に受けたダメージから肌をしっかりと回復させるために、丁寧なスキンケアを行いましょう。

夜の基礎化粧品を使う順番は下記の通りです。

ステップ1: クレンジングでメイクや汚れを落とす

クレンジングはメイクや皮脂などの油性の汚れを落とすことができますが、汚れが肌に残ったままだと、肌荒れやニキビ、肌のゴワつきなどの原因になってしまうため注意が必要です。

クレンジングは、まず顔の内側から外側に向けてやさしく円を描くようにメイクとなじませます。メイクが浮いてきたら、洗い残しのないようにしっかりと洗い流します。肌に余計な刺激を与えないように、手早く終えることも大切です。

クレンジングを行うおすすめのタイミングは、入浴の最後です。入浴や湯気で毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるので、肌への負担も軽減できます。

ステップ2: 洗顔料で残った汚れを落とす

クレンジングは油性の汚れを落とすためのものです。そのため、クレンジングだけでは落としにくい古い角質や皮脂などの汚れは、洗顔料を使って除去していきます。

朝のステップと同様に、洗顔料を泡立て、泡で包み込むように顔をやさしく洗顔します。肌へのダメージを抑えるために、皮脂分泌が活発な鼻や額、あごなどを先に洗うと良いでしょう。

洗顔後は、タオルでやさしく水分を拭き取ります。

ステップ3: たっぷりの化粧水で保湿する

夜の化粧水は、入浴後すぐに使いましょう。

理由は2つあり、入浴後は乾燥しやすい状態であること、そして肌が温かいうちは化粧水の浸透がよいためです。そのため、入浴後は間をあけずに素早く保湿しましょう。

まず、手のひらでやさしく押し込むイメージで、化粧水を肌に塗布します。うるおいを補給した肌はやわらかくなり、後に続く美容液や乳液も浸透しやすくなります。

ステップ4: 美容液で日中の肌ダメージをケア

日中、紫外線やホコリ、乾燥した空気などにさらされた肌は疲れています。化粧水で保湿した後は、美容液で集中ケアを行い、肌ダメージをしっかりとケアしましょう。

美容液は高価だからと少なめにつける人もいるのですが、量が少ないと効果が十分に発揮できない場合もあります。それぞれの規定量を守って使うことで、効果を最大限に引き出します。

美容液も、肌に押し込むようなイメージでやさしくハンドプレスしていきます。

なおフェイスパック・シートマスクを使うなら、化粧水の後、美容液の前という順番での使用が推奨されています。製品によって若干異なる場合もあるので、各製品の使用方法を確認するようにしてください。

ステップ5: 乳液・クリームでうるおいを閉じ込める

夜の基礎化粧品の順番で最後となるのは、乳液・クリームです。化粧水や美容液で肌に補給された水分が逃げないように、しっかりとフタをしていきます。

乾燥肌の人や乾燥しやすい環境にいる人は、しっとりタイプの乳液・クリームを選んだり、より保湿力の高いナイトクリームを使ってもよいでしょう。

基礎化粧品の順番以外に効果的なスキンケアのポイントは？

スキンケアは毎日行うもの。効果的なお手入れのポイントがあれば、知っておきたいものです。

基礎化粧品を使う順番以外に、効果的なスキンケアを行うには、いくつかポイントがあります。朝晩どちらのスキンケアにも大切な3つのポイントは以下の通りです。

1. 安全性の高いものを使用する
2. 肌への刺激を減らす
3. 質の良いもの（高性能）を使用する

これらのポイントを参考に、皆さんも自分に合ったスキンケアアイテムを探してみてはいかがでしょうか？

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• 品質を守るため、エアレス容器を採用。

美しい肌は、毎日の継続的なお手入れによって導かれていきます。高品質で安全な基礎化粧品を選び、正しい順番で使うことで、効果的なケアを行いたいものです。

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